結婚前から夫は「一番の好物はとんかつなんだ」と何度も公言していました。揚げ物は鳥のから揚げしか食べない私でしたが、「豚肉が一番好き、とんかつがもっと好き」と何度もアピールされ、新婚1ヶ月も経たない頃とんかつに挑戦しました。
とんかつはほとんど作った事がないものの、結婚した当時すでに自炊暦3年、母が身体が弱かったため小学生の頃から料理をしていたわたしの料理をいつも美味しがって食べてくれていたので、ましてや好物のとんかつでどれだけ喜んでくれるだろうと想像するだけでうれしくにこにことんかつを準備しました。
一口食べた彼が「これなあに?」と素朴な疑問を投げかけてきました。「え、大好物のとんかつだよ」と言うと「へえ、これがとんかつ。」と不思議そうな顔の彼を見て私は敗北感に打ちのめされました。私の作ったとんかつは彼にとってとんかつとも分からない代物だったのです。
その後義母の作ったとんかつを食べる機会があり、その訳が良く分かりました。義母の作るとんかつは超肉厚、原材料費もぜんぜん違いますが、火の通し方も絶妙、レストランで出てきてもおかしくない絶品なのです。これを食べてとんかつが好物になったのね、と悟って以来、だんなが好物と言う物は無視して、自分の作れる料理を作り続けその中から彼が気に入ったものを選んで作るようになりました。
今でも新婚奥様へのアドバイスは、結婚前の夫の好物を作るのは危険!です。
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